転職市場の今後として、まずIT業界は景気に左右されず求人が衰えることはないだろう。今後も多種多様な分野においてデジタル化が推進されることがが見込まれ、IT業界の市場規模も拡大し続ける見通しだからである。
IT分野における人材のニーズは年々高まっており、とりわけ近年のデジタルトランスフォーメーションの普及と各企業における推進が大きな原動力となっている。IT業界以外でも、ITに強い人材を積極採用する動きが活発だ。
これまではIT関連に疎いとされてきた業界、例えば介護業界でも介護DXという取り組みが始まっている。マンパワーに頼らない働き方や業務遂行のために、積極的にデジタル化が推進されている。
このようなデジタル化の潮流は今後も続き、それに伴いエンジニアなどのIT業界にた携わる人材の需要はますます増加する見通しがある。
その他の業界においても、求人は増加傾向にある。医療機器メーカーや製薬関連の業界はこれまでも微増傾向にあり、今後もその傾向は続くようだ。製造業は不景気の影響もあり、求人は近年ずっと低調でしたが、近ごろようやく他の業界と同様の水準になってきた。
土木建築関連の業界は、老朽化した道路や建築物の解体工事などによる需要が見込まれ、今後も堅調な求人数を維持すると予測されている。
転職市場は多くの業界において求人数が増加しており、なかでもIT業界における需要が非常に活発である。しかしながら、IT業界は人手不足が叫ばれて久しく、その課題は解決するに至っていない。今後もIT分野におけるニーズはますます増加すると見られ、各企業のIT人材の獲得競争は激化するだろう。